蛍が暮らす限界集落では、古くから犬神様を崇める風習がありました。村は繁栄と引き換えに、10年に一度、生贄を犬神様に差し出すのです。村は過疎化が進み、唯一の若者となった蛍は、村を守るために生贄として犬神様の元へ向かうことを決意します。しかし、犬神様は都心の高級タワーマンションに住む、スケベで横暴な人嫌いで…。
本作品は、電子書籍「生贄のお勤め」の18禁版で、電子限定の描き下ろし漫画やカラーイラストが追加されたものです。重複購入にはご注意ください。また、18歳未満の方の購入・閲覧はできません。
生贄のお勤めは、の作品情報
シリーズ名 : 【18禁版特典付き】生贄のお勤めは、
作家 : 博士
掲載誌・レーベル : gateauコミックス
出版社 : 一迅社
カテゴリー : ボーイズラブコミック
ページ数 : 198ページ
配信開始日 : 2021/07/14 00:00
生贄のお勤めは、のレビュー
独特な雰囲気の本作に、読み手は引き込まれる。まるで映像を見ているかのような描写力は見事で、行為の回数が多いにもかかわらず、不思議とエロさを感じさせない。それよりも話の展開が気になり、ページをめくる手を止めることができない。
受けキャラクターに惹かれていく神様は、とてもユニークなキャラクターだ。合法的に犬の姿と人間の姿の両方を取れるという設定も面白い。受けの見た目は、獣人や獣ミミ系の中でも特に好みで、とにかく可愛い。
『ハレとモノノケ』が一番のお気に入りだったが、この作品はそれを軽く超えた!
人身御供の話は神妙な内容を想像していたが、意外にも笑えるシーンが満載だった。受けの純粋無垢な性格が、真剣な場面でも可愛らしく映る。神様が高層マンションに住み、キャバクラに行くというギャップも面白い。神としての仕事を放棄しながらも、最終的にはきちんと果たすというバランスも良い。人間の姿も格好良く、半獣の姿や完全な犬の姿も可愛らしい。ブラッシングやもふもふしているシーンは、読んでいて気持ち良さそうだ。
そして、最後のページでくんが登場した場面は思わず笑ってしまった。蛍のために村に戻ってきてくれる神様が、実は蛍のことを大好きだったという展開も素敵だった。
作者は『ラブホの上野さん』と同じ方なのだろう。少し読んだことがあるが、シュールな笑いがあるところなど、確かに作風の面影がある。他の作品も絶対に読む!